診療内容MEDICAL

■内科一般

糖尿病は様々な内科的な病気を合併しやすくなります。感染症、生活習慣病、骨粗しょう症、認知症など様々です。代表的な症状としては以下のようなものがあります。

・ 急な熱、咳や喉の痛みなど
・ 頭が痛い、めまいがする、ふらつく
・ 胸が苦しい、息苦しい、動悸がする
・ お腹の痛み、嘔吐、下痢、便秘などのお腹の問題
・ トイレが近い、おしっこが出にくい、おしっこに血が混じるなどのおしっこの問題

■感染症

糖尿病は免疫力の低下などから、風邪、インフルエンザ、咽頭炎、肺炎、膀胱炎、腎盂腎炎、ノロウィルスなどの胃腸炎等、様々な感染症を引き起こします。手洗い、うがい、予防接種が大切になります。

■生活習慣病

糖尿病の治療の目標の一つに血管を守ることがあります。血管にダメージを与える原因は糖尿病だけではありません。ほかにも高血圧、高脂血症、高尿酸血症などの生活習慣病も血管にダメージを与える病気です。これらの病気をきちんと管理していくことが大切になります。

■禁煙治療

タバコは体に様々な害を及ぼします。肺癌、肺気腫はよく言われることですが、それ以外にも血管にダメージを与える側面も持っています。血管を守り脳梗塞などの合併症を防ぐためにも禁煙はとても大切になってきます。問題は一人でタバコをやめることが非常に難しいということです。そのため当院では禁煙をサポートするための治療を行っております。

■骨粗しょう症

私たちの骨は古い骨を壊し、新しい骨で 置き換える骨のターンオーバーを繰り返し、骨を健康に維持しています。このターンオーバーのバランスが崩れたものが骨粗しょう症と呼ばれるものです。ターンオーバーのバランスは年齢を重ねるにつれ崩れだし、骨の量と質が低下してきます。その結果骨はもろくなり、骨折しやすくなってしまいます。仮に高齢者に多い背骨の骨折を起こしてしまうと、骨折による痛みの強さから一時的に活動量はへってしまいます。そうすると日常生活で今までできていたことができなくなります。さらに活動量の低下により筋肉が著しく低下してしまい、痛みがなくなっても今までの生活ができなくなる可能性があります。そのまま寝たきりになってしまう可能性もあります。どうでしょう?骨折一つするだけで、その後の生活の質は著しく低下してしまうのではないでしょうか。骨粗しょう症は糖尿病と密接に関係しております。糖尿病にともなう血糖管理はもちろんのこと、骨の状態を維持するためにターンオーバーの状況を適切に戻すための治療をおこなっていくことが大切になります。

■認知症(中核症状と周辺症状)

糖尿病は認知症のリスクを2-3倍に高める事実をご存知でしょうか?認知症には2つの側面があります。それは中核症状と周辺症状と言われるものです。「今まで使えていた、道具の使い方が分からなくなる」「最近おこった出来事を忘れ、ちょっと前に聞いたことを何度も聞いてくる」など記憶や判断能力の低下が中核症状と言われるものです。この症状と、認知機能の低下に伴う徘徊、興奮や怒りやすさなどの周辺症状が出てきます。この周辺症状は介護するご家族様の負担を増やす原因の一つとなってしまいます。認知症は本人の問題だけではなく、介護者の疲労などの問題も生じてくる大変な病気です。そのため認知症の治療は中核症状と周辺症状の両側面に対して行っていきます。

■不眠

糖尿病患者は健常者と比べ睡眠障害を抱えるリスクが高いといわれています。また睡眠障害のある方は糖尿病の発症リスクが高くなることも言われています。生活環境の見直しから、睡眠障害のタイプに分けた治療が必要となってきます。

■花粉症

近年非常に花粉症で苦しまれる患者さんが増えてきました。私たちの体に花粉が入ると花粉を異物ととらえ排除する働きが生じます。これに伴って起こる鼻水、くしゃみ、目のかゆみなどが花粉症と呼ばれるものです。花粉症には1年中症状のでる通年性のものと花粉の飛散時期のみの季節性のものがあります。通年性のものはダニ、ハウスダスト、ペットの毛など一年中アレルギーの原因物質がある場合です。季節性のものはスギ花粉によるものが多く、早期の花粉症対策が大切になってきます。

下のグラフを見てください。グラフのように2週間前に抗アレルギー薬を使用することで症状の改善が認められます。


予防接種、健康診断はとても大切になってきます。治療だけでなく、病気の早期発見のための健康診断から、予防接種など。病気を防ぐアプローチも大切にしています。

■予防接種

当院では感染症の予防、発症したとしても症状の緩和を目的に予防接種を勧めております。糖尿病は免疫力が健常者よりも低くなりがちです。そのため感染症にかかるリスクは高くなります。しっかりとした予防を行いましょう。

◎インフルエンザワクチン ◎肺炎球菌ワクチン

■健康診断

〈健康診断コース〉
・特定健診40-74 ・市の健康診査75歳以上 ・肝炎検査


■在宅医療
いままで通院ができていた患者さんが、高齢化に伴い、通院ができなくなるということは多くみられるようになりました。連続していた健康を見守るサポート体制がここで途切れてしまうことは好ましいことではありません。そのため通院ができなくなった患者さんに対し連続した医療を提供していくために当院では在宅医療を行っております。

糖尿病と内科疾患のかかわりは広くここでは上げきれません。
患者様のニーズに合わせて様々な内科疾患にも対応しています。
気軽にご相談ください。